どんちゃんのひまつぶし

とあるスタートアップにいるエンジニアの雑多ブログ

避難訓練

f:id:d0nchan:20190613225204j:plain 今日、会社のビル全体の避難訓練がありました。

午前10時、ビルにサイレンと、放送が鳴り響く。

通常業務中の僕は、机の脇に常備されているヘルメットを手に取る。

放送を聞くと、どうやらビルの2Fの給湯室から出火したらしい。

開発フロアのどこからともなく聞こえる「そういえば今日だったね」という声。

これが避難訓練ということは事前にメールで周知されていたからだ。もちろん僕も訓練だということは認識している。

しばらくすると、アテンド役の人がやって来て、2年目はヘルメットを持って避難するように、と避難を促された。

「え?他の人は???」

僕の頭の中はそれだけだった。

僕以外ほとんどの人が何事も無かったかのようにパソコンの前に座って普通に仕事をしているのだ。何のための訓練なんだ…。

結局、指定されたビルの避難場所に避難してきたのは、別フロアで研修を受けていた新入社員と、何人かの2年目社員だけだった。

それからは、消火体験を新入社員優先で行った。消火訓練とは言っても、消火剤の代わりに水の入った消火器で、カラーコーンに水をかけるという簡易的なものだった。

その日は、震度7の揺れを体験出来る地震体験車も来ていた。弊社がこのビルに引っ越してから初めてやってきたらしい。

前に並んでいた同じビルの他社さんは、説明だけを聞き、通常業務に戻っていった。

「え、説明聞いておいてやらないの?!」

思わず声に出た。

僕含め弊社から避難した1年目と2年目と総務課の何人かしかいない若手社員のうち、総務課と何人かの女子以外の人は震度7を体験した。

防災意識

これが、都内の一企業の防災意識です。

全部が全部そうとは限りませんが、少なくとも弊社は防災意識が低いなと思いました。

東日本大震災から8年と数か月。僕自身は被災していませんが家族を失いました。だからこそ防災への意識は少しばかり高いつもりです。

いざとなったときに動けるかどうかは、年に1回や2回ある避難訓練でいかに災害をシミュレーションできるかだと思っています。

恥ずかしがってる場合じゃありません。死にますよ。

毎年のように日本のどこかで大地震は起きてます。東京にも必ず大災害はやってきます。それは地震かもしれないし、火災かもしれないし、台風かもしれない。結局自分の身を守れるのは自分だけなんだな、と感じた一日でした。

地震体験車
地震体験車

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