どうも、Twitterのフォロワー5000兆人欲しいどんちゃんです。
僕は家電量販店でプリンターの販売員として働いているのですが、インクコストについて考察し、調べてみたので書き残しておこうと思います。
前回のこの記事の続きにあたります。
インクカートリッジが高すぎる!!!
プリンター本体は十数年前に比べるとかなり安くなり、それなりに売れて、一緒にインクセットも購入させるのですがその価格を見て驚かれるお客さんが多いですね。
メーカーに消されそうな表を作ってみた
横にスクロールできます
1mlあたりで計算すれば、高いと言われるエプソンとキヤノンはほぼ変わりません。
ブラザーの大容量インクLC21Eはさすがのコスパ。
あくまでインクの内容量と単価のみの計算なのでプリンターの性能などは全く考慮に入れていませんのでご注意ください。
てか1mlに100円以上ってやばくないすか。500mlペットボトルにしたら5万円です(笑)
ぼったくりすぎでしょ。
本当は実物を買って調べたいんですけどね…(笑)
参考にしたページ
各社カタログ
[News] カートリッジへのインクの注入作業が簡単にできる!エプソン製IC69とリコーダー用、ブラザー製LC211/213用の詰め替えインクを発売
インク交換1回で印刷可能な枚数も公開:ブラザー、“コスパ”に注力したインクジェット複合機「PRIVIO」新モデル - ITmedia PC USER
詰め替えインク取り扱い各社ページ
カタログの印刷コストってどうやって計算してるの?
勘の良いひとはこう思うかもしれません。
「メーカーによってコストの算出方法が違うんじゃないの?」
僕もその一人でした。ということで調べてみました。
各社印刷コスト計算方法
エプソン
カタログのスクショ
ざっとまとめると
・国際標準規格のISO/IEC29102とISO/IEC29103を基準にしてるよ
・同梱のスターターインクではなくインクセットで計算してるよ
・ユーザーメンテナンスや使用状況によって印刷可能枚数は変動するよ
・コストには写真用紙の価格も含んでいるよ
キヤノン
カタログのスクショ
ざっとまとめると
・国際標準規格のISO/IEC29102とISO/IEC29103を基準にしてるよ
・ユーザーメンテナンスや使用状況によって印刷可能枚数は変動するよ
・コストには写真用紙の価格も含んでいるよ
ブラザー
カタログのスクショ
ざっとまとめると
・国際標準規格のISO/IEC29102とISO/IEC29103を基準にしてるよ
・ユーザーメンテナンスや使用状況によって印刷可能枚数は変動するよ
・コストには写真用紙の価格も含んでいるよ
ISO/IEC29102とISO/IEC29103とはなんぞ?
三社とも測定方法としてISO/IEC29102とISO/IEC29103という規格が使われているそうです。
家庭⽤インクジェットプリンターの印刷コスト表⽰に関するガイドライン第2版
http://home.jeita.or.jp/page_file/20111208150521_exlXvj50EA.pdf
家庭用インクジェットプリンターの 印刷コスト表示 ~国際標準化の流れの中で~
http://home.jeita.or.jp/upload_file/20121129142811_uEBYcZL1QV.pdf
画像データがこれ
この画像データを何枚印刷できるか。ということですね。
A4カラー文書の測定画像はこちら。ざっとググっても解像度の小さい画像しか出てきません💦
写真用紙の価格も含む
三社とも印刷コストには用紙の価格を含む、となっています。
また、算出に用いるインクの価格はメーカーの希望小売価格、オープン価格の場合はそのメーカーのオンラインショップの価格を適応するとのこと。
つまり、店頭との実売価格次第ではインクコストの逆転も起きうるということですね。
例えば
エプソンダイレクト価格…7916円
価格.com...6680円
差額-1236円
キヤノンBCI-381+380の6色マルチパック
キヤノンオンラインショップ…6663円
価格.com…5780円
差額-883円
ブラザーのLC3111-4PK(4色パック)
ブラザー公式…4061円(参考価格)
価格.com...3563円
差額-498円
価格.comの価格を基準にすれば、エプソンとキヤノンの印刷コストはほぼ変わらないのかも。偉い人計算して教えてください(笑)
キヤノンは増量パックはないですが小容量のサイズがあります。エプソンは通常サイズと増量サイズというラインナップ。この辺もややこしいので統一してほしい。
じゃあどうしたらインク代を抑えられる?
いくつか方法はあります。
互換インクを使う
エコリカや、エレコムから発売されているリサイクルインクを使う方法。
安いのですが、デメリットとしてICチップによりメーカー保障が切れること。メーカー保証が残っている購入後1年間は避けた方がよい。
また、発色などは純正に劣ります。写真にこだわる方も避けましょう。
詰め替えインクを使う
純正のインクカートリッジにインクを注入して再利用する方法。
互換インクより格段に安いですが、詰め替える手間があること、インク漏れで本体故障のリスクがあります。慣れてる方はこれでいいでしょう。こちらも写真を綺麗に出す方は避けましょう。
エコタンクモデルを買う
僕の本命はこちらですかね。エプソンからしか発売されていませんが、ボトル式のインクのため従来のカートリッジ式の10倍以上のインクが入っています。
黒インクボトル:140ml
カラーインクボトル:各色75ml
今買うなら型落ちで安くなっているEP-M570Tがお勧めです。

EPSON エプソン プリンター エコタンク搭載 インクジェット複合機 EP-M570TE インクボトル各色1本同梱 無償保証期間3年
- 出版社/メーカー: エプソン
- 発売日: 2017/04/20
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また、耐久枚数もカートリッジ式プリンターよりも多い5万枚*1。
継ぎ足す手間も少ないですし、本体故障のリスクも互換インクよりぐっと低いです。
メーカー保証3年ですし、月に数十枚印刷する人は本体代の元は十分に取れます。
ちなみに、カタログ記載の「インク満タン1年分」というのは300枚/月ペースです。
このサイトでは耐用年数は300万枚とか書いてますがそんなに持つわけないやろ…w
というわけでインクコストについて結構本気で調べました。詳しい方、賢い方など、もし間違いなどがあったら指摘してくださると助かります。
よいプリントライフを
では👋
*1:従来は大体2万枚だとか。公式発表はないですが