昨日、読書の技術を勉強する会 #1 - connpassに参加してきました。
- どんな会?
- メディアドゥの三井さんのお話
- エンジニアの読書法と学びの価値
- 読書法
- 教養を身につける読書とは
- インターネット時代のIT系編集者が後天的に身に着けたテクノロジーの学び方
- なぜエンジニア向けの編集者になったのか(経歴のお話)
- 何をやっているか
- エンジニアと編集者と違うこと
- タイトル付けのノウハウ
- 所感
- 紹介があったサービス
どんな会?
詳しくはコンパスを見てください。
主催は、アウトプットによって成長しコミュニティを形成することを使命とするエンジニアの登壇を応援する会。
そんな、エンジニアの登壇を応援する会(長い)主催イベントの一つ、読書の技術を勉強する会に参加してきました。
場所は、竹橋にあるメディアドゥ(超大企業ですね)
Wi-Fiも電源も完備です。
と、いうわけで、僕自身のアウトプットも兼ねて参加レポートを書いていきます。
メディアドゥの三井さんのお話
会場を提供してくださっている、メディアドゥ人事の三井さんのお話がありました。
要点をざっとまとめると以下の3つ
- 学校の図書館の本を読みまくった
- 好きな本は司馬遷の「史記」
- 人生に一番大事なものは時間。時間を得るには自分が躓いたり躓きそうなものを本などから得る
3つ目は確かに、本は最もコストをかけずに疑似体験ができるツールだと思いました。その疑似体験を現実の問題にも対処していく…。
エンジニアの読書法と学びの価値
メインセッション1、エンジニアの読書法と学びの価値です。
登壇者は、起業を思いついて1週間で会社を追い出された経験をお持ちの株式会社flierのCEO、大賀康史さん。
flierとは
無数にある書籍の中から、忙しいビジネスマンに必要な書籍の要約を提供してくれます。 これから読みたい本を探したい人にもぴったりかもしれません。 うちの会社で契約してくれないかなぁ。
こちらのサービス概要をご覧ください。 サービス紹介 | 本の要約サイト flier(フライヤー)
読書法
本の要約を生業にするflier社員はどのように本を読むのか
CEOの大賀さんから伝授いただきました。
大きく5つのフェーズがあるそうです。
速読法
「本を読む特に、音ではなく、画像でインプットせよ」→フォトリーディング
読書法の一つに、速読が有名ですね。速読の基本は以下の3つ
- 目的は「必要な知識のみ」自分が必要なポイントだけを拾って読む
- 最初から決めてかかって読むスタンスであり、得たい情報と捨てる情報を一瞬で見分ける力が必要
- 速読ではその内容に関する論理的なものには向いてない。表面的な情報に特化
通読法(Lv1)
多くの人はこのフェーズではないでしょうか。
- 通読は最初から最後まで読む読み方
- 深読みし過ぎず、全体をざっと読む
通読(Lv2)
このフェーズで読めるようにしたい(大賀さん
- 頭をよくする読書法(熟読)
- 印をつける。メモをつける。感じたこと、思いついたことをメモしながら読む
大事なのは、「感じたことや思いついたことを残すこと」
熟読
言葉としてはよく聞く熟読。大賀さんが考える熟読とは
- 自分の興味のある分野の本を論理立てて読む
- 全く違う分野のことを同じロジックを当てはめて考えるなど、派生させて読み進めることでひらめきを得る
- 熟読を30時間行うことで専門知識と呼べるだけの知識が身につく
まずは自分の興味があるものから読むことが大事で、読むことで興味の幅が広がるそう。IT業界と似ていますね。
重読
初めて聞きました。
- 同じ本を繰り返し読む。
- 人生の節目で読む数冊
いわゆる人生を支える本でしょうか。人生の節目で読む本。皆さんはありますか?
こんな読み方してませんか
- 本を買ったら最初から読む
- ネタバレが怖いので、書評を読まないようにする
僕はやってました。本は最初から読むように書かれていると思っていたので…実はそうでもないんですね。
ちなみに、ネタバレが怖いから書評を読まないのは、小説にはいいかもしれないが、ビジネス書においては意味のないことだそう。
実際に読んでみよう
とても読むのが難しいとされるこの本を読破するために
- まずは目次をしっかり読む
- 次に、結論部分を先に読む
そうすることで、
- 頭の中に地図を作ってから読むと効率的なインプットになる
- 書評、要約で骨格を作っておく
ということができ、読みやすくなります。
教養を身につける読書とは
大賀さんが挙げた書籍を列挙します。 経営者、事業者を目指す方、時代を先取りしたい方はぜひ。
読書による学びの価値
社会人にとって、読書にどのようなメリットがあるかというお話。 - 20代の転職では読書量の増減に相関はなし - 30代以降は読書量が多いと年収が増える傾向がある
読書により疑似体験できることで、現実の困難な問題でも対応がしやすいことで年収が上がるらしい?
質疑応答
Q 基礎と応用の区別はどうすればいい?
A 簡単だから基礎、難しいから応用、というわけではない。汎用的なものは基礎それ以外が応用
まずは好きな本から読むこと→インプット効率が格段にアップするよ
インターネット時代のIT系編集者が後天的に身に着けたテクノロジーの学び方
登壇者:近藤佑子(株式会社翔泳社・CodeZine編集部副編集長)さん
編集者ならではの「インプット」がテーマ
なぜエンジニア向けの編集者になったのか(経歴のお話)
昔は
- 読書感想文はボイコット
- 同じところを何度も読む
- 読書家にコンプレックスを抱く
「あ~わかりみ~」って心の中でうなずいてました。
学部時代
建築学科→歴史学科→学芸員になりたい→大学院浪人
ギークハウスに出入りし、プログラミングの勉強
このあたりから就活生として有名に
大学院時代
建築史の研究室へ
就職はIT系がいい→うまくいかない
既往研究の文献をすべて集めて専門知識付けまくった。
もうなんかただならぬ経歴。
何をやっているか
編集者として
- ニュース
- 記事
- 内容別
- チュートリアル
- 技術解説
- イベントレポート
- インタビュー(事例・キャリア)
- 種別
- 編集記事
- タイアップ記事
- 内容別
近藤さんが書かれた記事はこちら! codezine.jp
チュートリアルなどは新米エンジニアの私としては大変助かります。
それ以外
- 書籍の編集
- イベントの企画・運営(営業・運営チームは別にいるけども…)
- 全体コンセプト決め
- 外部の方の協力も得つつコンテンツを決める
- スピーカー打診
- その他来場者満足度を上げる企画
- スピーカーさん、スポンサーさんへのフォロー
- 集客
- 当日の運営
盛りだくさんですが充実していますね!?
時間の使い方
- 記事関係
- ニュースネタ探し、作成、原稿整理、たまに自分で書く
- お出かけ系
- 記者発表会、ヒアリング、執筆打ち合わせ、インタビュー
- 広告関係
- タイアップ対応、営業同行
- 自学学習
- 勉強会やカンファレンスに行く、たまに登壇、たまに技術に触る
どんなタイムマネジメントをしているのでしょうか。質問すればよかったなぁ。
エンジニアと編集者と違うこと
- 技術は広く浅く
- コミュニティは広く浅く
- 実装の深い部分は関わらない
- 色んな会社の状況を知っている
- エンジニアの目を通してじゃないとそのコンテンツの面白さがわからない
広域的に活動できる人は限られてきますし、エンジニアとは違ったやりがいがありそうですね!
タイトル付けのノウハウ
ブロガー必見!?
- 安易に「~な話」にしない(プロっぽくない)
- キーワードを持ってくる
- 一番おいしいところ or コンテンツ全体を表しているメッセージを持ってくる
- 困ったらはてブやTwitterでキーワード検索 →タイトルで命を吹き込む
この記事のタイトルもこのノウハウに則ってみたのですがいかがでしょう?(笑)
所感
初めてこの会に参加し、公式にイベントレポートを書かせていただきました。
弊社はあまり読書をする人がいない(イメージな)ので、頭一つ抜けるためには、技術書だけでなく幅広く本を「興味のある分野」から読んでいきたいですね。
flier、結構良いかもしれません。おすすめです。
紹介があったサービス
www.flierinc.com codezine.jp forkwell.com engineers.connpass.com